歌意
狛よ、瑞穂の狛たちよ。復旧の者達よ。この丘に私は先代と並び立ち、家を作り告げて住もうと思う。新羅、百済、大和の国は押さえおきて 統治者は私一人である。鎮めねかして私は自ら位に就く。私は急ぎ来て告げる。ここに来る、出てくると。
この歌は、日本に住んでいる朝鮮系同胞に向かって、支持と団結を訴えた政治的スピーチ、即位宣言である。それにもかかわらず、この歌がロマンチックな求婚歌に見えるのは、採択されている字句が、非常に美麗で田園的雰囲気を伝えるからであろう。
雄略天皇は天武天皇のこと。天武は高句麗の大莫離支(大宰相)・大将軍の淵蓋蘇文(ヨン・ゲソムン)である。